Twitterでは触れましたが、先日あたらしいモニタースピーカー:NEUMANN KH80 DSPを導入しました。
やっほーMNG!ドイツからようこそ! pic.twitter.com/qbYHTr8CLi
— 木曜(まえのめりP)新曲『ボクには響かない』 (@maenomeri48) February 2, 2022
正確にはMonitor Alignment Kit 2 MA1 + KH80 DSP A G EUx2というものを購入しました。これはモニタースピーカーであるKH80 DSPのペアに、MA1という音響計測用マイクがセットになったものです。
Monitor Alignment Kit 2 MA1 + KH80 DSP A G EUx2購入の決め手となったのは、作曲家・和田貴史さんによるYouTubeのレビュー動画です。
この動画を拝見したその夜のうちに注文してしまいました。なぜならこのMonitor Alignment Kit 2 MA1 + KH80 DSP A G EUx2は数量限定だそうでしたので……。
結論:全DTMerが持つべきスピーカー
このKH80を使い始めて10日ほど過ぎましたが、この間10曲前後をミックスしました。
最初は月並みに「分かりやすい」「作業しやすい」といった程度の感想でしたが、だんだん驚きの事実が分かってきました。それは;
このスピーカーでミックスした音源は、他のどの環境(ヘッドホン・イヤホン含む)で確認しても問題なく聞くことができる
ということです。やばい。ほんとこれは衝撃です。
これまでは音源を完成させるまでに、「スピーカーでミックス→ヘッドホンで確認して修正→他のイヤホンで確認して修正」みたいなことを延々と繰り返していました。ひどいときはマスタリングを20回近くやり直すこともしばしば。音源データのファイル名が「~master_15.wav」みたいになる状況が多々ありました。DTMをやっている方なら誰しもが同様の経験があるかと思います。
それが!このKH80を使い始めて以降ミックスした10曲は全て1発で音が決まっています。癖の強いヘッドホンやイヤホンで確認してみても「うん、まあ大丈夫だな……あれ??この曲も大丈夫だな……」のようになっています。
まだ新環境でのマスタリングはしていないのですが、これは相当な時間効率を獲得したと思われます。ノイマンすごい。マイクだけではなくスピーカーでも天下獲ろうかという。
あの日の自分に教えたい
ちょっと値段が高めですが、先述のような効率アップを考慮すればこんなもんタダみたいなものですね。10日にしてすでに時間的な部分で相殺しきっているといってよいでしょう。本当に良い買い物をしたと思います。強くお勧めします。
とはいえ、すぐに導入、というわけにはいかない、という方も多いかと思います。
そういうみなさんと、ついでに過去の自分にも、お伝えしたいのが;
モニタリング環境を追求した先にゴールは確実にある
ということです。
今回アラインメント(DSP補正)によって、出音がいわゆる「フラットな状態」になったわけですが、つまりはしっかりとモニタリング環境を追求できていれば、他のスピーカーであっても、いまぼくが体感しているような結果にはなったのかもしれない、と思いました。
「自宅環境ではモニタリングに限界があるのではないか」と思ってきましたが、そうじゃないのかもしれないな、と、今は感じています。
というわけで作業部屋の音響作りやスピーカーのセッティングは突き詰めるに値する、ということが言えます。
ですが、やっぱりMonitor Alignment Kit 2 MA1 + KH80 DSP A G EUx2を導入するのがかんたんでよいですね。音楽にかかわるすべての方に強くお勧めします!
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