レコーディング時のDAWの使い方

レコーディング時のDAWの使い方

一連のシリーズの目玉回です。これについてはどう考えても動画の方が分かりやすいと考えましたので、動画を用意しました。まずはご覧ください。

今回想定していますのは、もっともありそうな状況として、「フルコーラスもしくはワンコーラス、またはAメロ・Bメロ・サビだけ」などのような大きなまとまりをまず録音してから、うまく行かなかった部分をパンチインで録りなおす、というすすめ方です。

パンチインの鉄則

あるまとまった箇所をレコーディングしたあと、その中の一部だけを録りなおすことを「パンチイン・レコーディング」と言いますが、このパンチインの際には原則として次の2点を厳守してください。

 □ 「ブレス(息継ぎ)から次のブレス(息継ぎ)まで」を最小単位として録り直す

 □ 録り直す箇所の前後を必ず歌う

録り直すことによってブレス音が無くなったりずれてしまったりすることを防ぐためにこのようにします。

動画で実演していますが、文面でもご説明しますと、

『時計の(息継ぎ)針が(息継ぎ)止まったときは(息継ぎ)・・・』という歌において、「針が」を録り直したい場合は、「t計の針が止まっt」くらいの範囲を歌って、後ほど編集で「針が」とその前後のブレスを調整して採用します。

ブレス音が切れていたり、音が不自然につながっていたりというデータをいただくことがありました。ぜひこのパンチインの鉄則を守ってレコーディングを進めていただきたいと思います。

パンチインした後の編集作業

・カットした部分のフェードを忘れずに

先述のようなパンチインを経て2つ以上のデータ(クリップ)を統一する場合は、フェードイン/フェードアウト/クロスフェードなどを必ず施します。
その際には、声はもちろんのこと、ブレス音も途中で切ってしまい不自然にならないよう気を付けましょう。

以上、「自宅でボーカルをレコーディングする」ための全知識をおとどけしました。お役に立ちますでしょうか。

次回はボーカルデータのNG例をご紹介します。


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