何をもって失敗とするか―
これには、好みや技術の限界もあるでしょうし、そもそも経験を積むまでは自分で判断できないということもあるかと思います。
とりあえずベストを尽くすのが大事、という結論になりますが、一般的な目安として、ぼくの目線から「こういうボーカルは録り直してほしい」という例をいくつか挙げてみます。
□ 声が途中でガラガラしている ・・・ 水を飲んで録り直していただきたいです。レコーディング中の水は軟水がいいそうです。お茶やお酒はNG。
□ ビブラートのユレが不安定 ・・・ ビブラートは音程と音量の両方を変化させるものですので、修正が難しいです。
□ ハイトーンで急にキャラが変わる ・・・ それまでウィスパーボイス系だったのに、サビの高い部分だけ急にヘビーメタルみたいになる人がいます。キーを下げることも念頭に。
□ フレーズの入りの音程がテキトー ・・・ 特に低い音から高い音に飛ぶようなメロディで、3度下から飛ぶのか5度下から飛ぶのかオクターブしたから飛ぶのか、が「なんとなく」な人が多いです。1番では5度だったのに2番ではオクターブ、とか。
□ ダブリングやハモリの、リズムやブレスの位置や音の長さが合っていない ・・・ 重要なフレーズの切れ目が1番と2番で違っている、とかも気になります。
□ ロングトーンの途中で声が変わる ・・・ なんか喉にひっかかったようになっているのをそのままにしている方が多いです。ミックスでは直せません。もう一回、トライお願いいたします。
他にも何か思いついたら加筆しますね。
複数回に分けてお届けした「ボーカルを自分でレコーディングするために必要なこと全部」も今回で終わりです。長かった……。
次回はまとめ回です!
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