Omnisphereの思い出

Spectraphonics Omnisphere 2 がセール中と話題になっていました。

ぼくも5年ほど前から毎日のように使っているプラグイン音源ですが、そうか……「2」になったんだ……おめでとう……。セール中の値段とアップグレードの値段があんまり変わらない……ま、使い倒してきたからいいですけども。

この Omnisphere 、ぼくにとっては人生を変えたプラグイン音源です。

というのも、初めて買った、単体の、シンセの、プラグイン音源だからです(ちょっと限定条件が多いけど)

 

 

 

・ちょっと私的なDTM遍歴をさらっと

だいたい15年くらい前に DTM を始めて以来しばらくは、(オーディオ録音以外は)オールインワンなシーケンスソフトとして高名な Propellerhead Reason というソフトだけを使って楽曲制作していました。

脱線しますがこのReason、打楽器奏者な自分にとっては、オーケストラ系の打楽器のサンプルが豊富かつ痒い所に手が届く、という感じで、未だにちょこちょこ使うソフトです。アナログシンセの「いろは」も、エフェクト使いやトラックメイキングの基礎も(デモ楽曲の打ち込みデータが見られる)、Reason で学ぶことができましたので、今でも優秀なソフトウェアだと思っています。

 

 

・人生を変えた音源

作家として最高に伸び悩んでいた7、8年前。アレンジの研究や作曲法など苦労を重ねながらも、どうしてもあと一歩、プロのような楽曲に届いている実感がない、という長い暗闇の中で、たまたま目にした Omnisphere のデモムービーが購入のきっかけでした。そしてすぐに、自分の作る楽曲がやっと垢ぬけた!という実感を得ることができました。

実際にその当時、Omnisphere に差し替えたころに、新しい事務所への所属がきまり、初のコンペが決まり、周囲の評判も上がって、結果として今の仕事にもつながっているよなあ、としみじみ思います。

音源を変えただけで。

それが Omnisphere という、業界標準かつ最強クラスのプラグインだったことが功を奏したんじゃないかと思います。

やはり、昨今のDTMの現状は、技術もさることながら、良い音源を持っているかどうか、それ自体が重要という部分があると思います。そう考えてみると……長くなりそうなので改めます

 

 

 

・これひとつで最新シンセ音色を網羅

……現状ではぼくは2を使っていませんので、最新の概要は他を参照いただくとして、ここでは最後にぼくの Omnisphere 愛を聞いていただきたいです。

Omnisphere は、前身といわれる Atomosphere というパッド音色に特化(していたらしい)音源のアップグレード版として登場したらしいのですが、Omnisphere では、パッド音色が強いだけではなく、シンセリードやアルペジエイター系、サウンドFX系やエレピ音色にいたるまで、あらゆるプリセットが多彩で、ぼくにとっては Komplete よりもコンプリートしてくれている音源です。

シンセ音色の使用は流行に大きく左右されるところですが、練りに練られた Omnisphere のプリセットの数々は、「これが今イケてる音色。のはず。」という自信をもって使うことができます。そういう意味で今回の2へのアップデートも、Spectraphonics の「最新」への貪欲さが感じられてかなり好印象です。Spectraphonics に付いていけば間違いない。と思わせてくれます。

 

 

……ということがあって、今でこそ他のシンセ音源も使いますが、Omnisphere を買ってしばらく、3~4年くらいの間でしょうか、シンセ系音源はこれだけでした。それでも物足りなさを感じないどころか、いまだに新しい発見がある音源です。ライブラリを探っていると、毎回のように面白い音色との出会いがあります。

 

 

ということで、セールのこのタイミングがおススメです!ぼくはアップグレードの決心を固めないと……。

サウンドハウスで見る
「Spectraphonics Omnisphere2」をサウンドハウスで見る

 

 

 


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